今日は特別な日。


皆の大切な日。



今日はね・・・。エアリスが私達を助けてくれた日なんだ。


あの日。あなたは一人で行ってしまったね。
ねぇ?約束したよね?
いつも、一緒だよ・・・って。
小さな花に誓ったよ。





「そろそろ行こうか?」
「・・・うん。」
朝日がきらきら、輝いている。あなたとの思い出も光っているよ。
あなたの所に向かう。あっというまだったなぁ・・・。


覚えているかなぁ?あの時のこと・・・。





「どうしたの?」
私・・・。どうしても、自分の力に自身がなかった。いつも皆の、
足引っ張っているんじゃないかって・・・。
怖くて。たくさん涙流してた。


そんな時、あなたはね
「ねぇ?ティファ・・・。この花見て。」
「え?」
そう言って、小さな花渡してくれた。桃色のかわいい花。
まるで、エアリス・・・あなたみたいな。
「このお花はね・・・。小さいけど、すごい花なんだよ。
 真っ白な雪の世界で輝き続けている・・・。自身たっぷりにね。」
笑って手を握ってくれた。目が宝石のようにきらきらしていたね。
「自身たっぷりに?」
「そう。ティファも・・・でしょ?」
なんて言えばいいのかな?言葉・・・出なかったよ。





バイクに乗って、風を受けた。いつもより気持ち良かった。
あなたがくれた花。今もここにいるよ。


あの日、私達は・・・全てが終わったって思っていた。
セフィロス。ヤツを消しても・・・・。
あなたの願いが届かなければ・・・。星は助からなかった・・・。そうでしょ?





「ティファ?どうかしたか?」
「ううん。なんでもないの・・・。」



もし、奇跡が起こってあなたが帰ってきてくれればと・・・どんなに願ったか・・・。
走って、走って・・・・。思いっきり叫んだ。
ごめんね。あの時ね・・・。
「エアリスーーーーつ」





受け入れられなかった。あなたがいなくなってしまった・・・ということ。
言葉・・・。喉に張り付いて出てこなかった。すぐそこまで、きていたのに。
涙は流していいものなの?





「クラウド?今日元気ないよね?」
そりゃ、そうだよね・・・。
本当に。私達だけで歩いていけるか、不安だったよ。今でも・・・。



教会。綺麗だね。





「ここの花、珍しいでしょ?ほら・・・ミッドガルってほとんどがコンクリートじゃない?  でもね、教会だけは・・・・。お花が咲く。不思議でしょ?」
優しく微笑んだあなたは、まるで花の妖精のようだった。
「ええ・・・。きれいな花だわ・・・。」





「綺麗だな・・・。随分と周りは変わってしまったというのに、ここは・・・あいつがいるから  変わらない。エアリスがいるから・・・。」
クラウド、お花に触れながら呟いていた。そして、優しく微笑んでた・・・。



「ありがと。エアリス・・・。」
大丈夫。私はがんばれるよ。
だって、あなたが残してくれたもの、それは希望。
無駄にはしない。何があっても。
エアリスという女の子。私達の大切な仲間。いつまでも変わらない絆。



心の中で呟いた。
目の前に咲いている花が、光ったような気がした。





「ティファ〜!クラウド〜〜!」
「総出でお出向かいだな・・・。」
かつて、必死に戦ってくれた仲間達。


「お花買ってきたよぉ!!」
「始めようか。」
「あっ!オイラの花が〜〜!!」





ここから始まる。
いつか・・・。きっと、歩いて行けるから。

                        E N D







キリ番ゲッター、もなかさんに捧げる「エアリス&ティファ友情物語」です!!
自分では結構気に入っているんですが・・・。多分、意味不明だと思われる方も多いのでは?(笑)
設定から言うと・・・ティファがエアリスの命日に教会に行き、仲間と花を植えに行くと・・・。いう感じです・・・。(汗)
シリアスですなぁ・・・。明るい話の方が良かったのでしょうか?・・・。
とにかく、もなかさん!ありがとうございました!!