・・・・・・・・朝




「ん〜っっ!おはよぉ・・・・。ヴィンセント?」
ユフィが起きると、ヴィンセントはもうコックピットだった。ユフィはいつのまにか、寝室に運ばれていた。
ベッドの上にヴィンセントのマントがあった。ヴィンセントがユフィに、かけておいてくれたのだ。




ユフィがコックピットに行くと、ナナキ、シド、バレットが大そう眠そうな顔をして、ふらついている。
「え?どうしたの?」
ユフィが聞くとシドが答えた。
「ぉう・・・・・起きたのか・・・・ZZZ」
シドは、バッタリと倒れてしまった。
「どしたの?この人たちは??」
ティファはシドを起こした。すると、ユフィのほうに駆け寄ってきた。
「あ〜〜っ!ユフィ〜〜!昨日、なんで声かけてくれなかったのぉ〜?」
ユフィはニヤリと笑う。
「だって、熱々だったじゃん!」
「もぉ〜〜!!」
笑いあう二人。そんなユフィを見て、ヴィンセントは少し安心するのであった。






本当のことを言えば実は、バレット、シド、ナナキは昨日の夜、ハイウインドに来ていたのだ。
だが、中でヴィンセントとユフィが一緒に寝ていたために、なかなか入り辛く、
ハイウインドの扉は全て開閉する時に、非常に大きい音がするので、とうとう寝室にも
入れなかったという。
結局、扉のつくりが違う{チョコぼう}で寝るハメになってしまった。









昨日の会話。


「もう!なんで、あんな扉作ったのさぁ〜」
ナナキは不満そうに、シドに訴える。
「けっ!俺様に言うなってんだ!」
シドは煙草に火をつけた。
「あ〜〜っ!どいつも、こいつもイチャつきやがって〜〜っ!!」
バレットは、ワラを掴むとメチャクチャに投げつけた。
「ねぇ、バレット?自分が彼女いないから妬いてんの?」
「ああ。負け犬の遠吠えってヤツかい?バレットさんよぉ?」
「何言ってんだ!ナナキだって、そんなんいないクセによう・・・。」
確かに。シドには一応、シエラがいるのだ。
「あ〜〜っ!確かに・・・。オイラもかわいい、ガールフレンドほしいなぁ・・・」

「つーか、ここ寒くね?」
「・・・・うん。メッチャ寒いね・・・・。」



                                             完
かわいそうに・・・。寒かったんじゃないかな?(笑)
熱々の裏に、こんな苦労秘話があったとは・・・。 ごめんなさい。バレット、シド、ナナキ・・・。